神州第一峰|横山大観
夏季特別展/2020 Summer Exhibition, 2020 終了しました。
【開館50周年】
JAPAN
日本画でみる和の心
2020年6月1日(月)~8月30日(日)
日本は長い歳月をかけて、他の国々にはない独自の文化を育んできました。民族衣装の着物、能や歌舞伎といった伝統芸能など、今日では海外から注目を集めているものもあります。そのひとつである日本画には、日本の自然や文化を題材にしたものが多く見られ、桜の花びらが散る儚さや、着物の袖で口元を隠す、女性の仕草のしとやかさなど、日本人特有の美意識を表出させたものも少なくありません。そこには、題材の美しさだけではなく、母国の自然と暮らしを愛し、伝統を受け継いできた日本人の精神、つまり和の心がとらえられているといえます。
本展では、日本を象徴する富士、国花である桜と菊、武士、着物姿の女性など、和の精神や文化を感じる日本画をご紹介します。作品を通して、改めて日本の風情が我々の心に深く感じられることでしょう。和の心にあふれた日本画の世界をご堪能ください。
■ 主な出品作品本展では、日本を象徴する富士、国花である桜と菊、武士、着物姿の女性など、和の精神や文化を感じる日本画をご紹介します。作品を通して、改めて日本の風情が我々の心に深く感じられることでしょう。和の心にあふれた日本画の世界をご堪能ください。
横山大観「神州第一峰」「夜桜」 上村松園「娘深雪」 小林古径「楊貴妃」
鏑木清方「紅」 竹内栖鳳「渋団扇」 前田青邨「知盛幻生」
今村紫紅「俵藤太物語絵」 榊原紫峰「梅花群雀」「秋草」
小林古径「楊貴妃」昭和26年
日本画の「白」
貝殻を原料とした日本画の顔料・胡粉の白の美しさが引き立つ作品と、紙の余白の白が印象的な作品をご紹介します。白鷺の清らかな羽の表現や、椿の枝や葉に降り積もる雪の美しさなど、日本画ならではの柔らかな「白」にご注目ください。
■ 主な出品作品川端龍子「春雪譜」 伊東深水「ペルシャ猫」 榊原紫峰「雪中白鷺之図」
橋本関雪「雨後之夕」 竹内栖鳳「仔犬」
川端龍子「春雪譜」昭和8年
夏の横山大観コレクション選
緑青の松葉と紅葉が織りなすコントラストが美しい、色彩豊かな秋の参道を描いた「愛宕路」や、雨にうたれて花びらが風に舞う山桜の様子を表した「春雨」など、四季折々の情景を描いた作品を中心に展示します。
■ 主な出品作品横山大観「乾坤輝く」「海潮四題・秋」「曙色」「愛宕路」「流れ行く水」
横山大観「海潮四題・秋」昭和15年