現代日本画名品選 Ⅰ 音を感じる

会期： 2025年6月25日（水）～10月22日（水）

美術鑑賞は時に耳を傾けながら作品と向き合うことで、実際には聞こえないはずの「音」までも伝わってくることがあります。画家が現地での取材や自身の経験をもとに描いたリアルな情景など、臨場感あふれる作品の中に表現された音を意識すると、日本画の世界により深く入り込むことができるでしょう。
本展では、日本画に描き出された「音」に注目し、思わず耳を澄ませたくなるような作品を展示します。雨粒によって波紋が広がる池の水面、花火が打ち上がる空、線路を颯爽と走る電車など、動きのある絵の中から感じられる、さまざまな音をお楽しみください。

宮北千織「夏の音」

新館２階

現代日本画名品選Ⅰ 巨匠たちの美の世界

会期： 2025年6月25日（水）～10月21日（火）

日本美術院（院展）は、現代の日本画壇を代表する美術団体のひとつです。院展には、入選回数や受賞歴によって作家区分があり、最高区分である同人は、正会員として展覧会の開催や美術院の運営にも携わります。同人の画家たちは、いわば現代日本画の巨匠といえるでしょう。
本展では、日本美術院同人の画家たちの作品を、大作を中心にご紹介します。美術院の歴代の理事長である平山郁夫、松尾敏男、田渕俊夫をはじめ、長年同人として活躍する那波多目功一、手塚雄二、松村公嗣ら、画壇を彩ってきた巨匠たちの作品をお楽しみください。

那波多目功一「爛漫」