美術館の敷地面積は165,000m2、延床面積8,400m2で、展示室は合わせて2,330m2の広さを有しています。開館以降、建物や展示室の拡張を重ねるとともに、喫茶室、ミュージアムショップの増設、現代日本画を展示する新館、魯山人館のオープンなど、鑑賞環境の充実ならびに入館者の皆様の利便性の向上をはかり、現在の美術館となりました。
当館では、横山大観をはじめとする近代日本画を中核とし、北大路魯山人の陶芸、平櫛田中の木彫、林義雄の童画、さらには当館の新しい顔ともいえる現代日本画など総数約2,000点を所蔵しており、中でも大観の作品は初期から晩年までの約120点を数え、質・量ともに最も充実しています。これらの所蔵品は季節の移ろいにあわせ展示替えを行い、順次公開しています。
また「庭園も一幅の絵画である」という創設者全康の信念のもと、作庭にも力を入れています。枯山水庭をはじめ、苔庭、池庭、白砂青松庭と、美術館を取り囲むように広がる日本庭園は、春はサツキやツツジ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季を通じて美しい表情を見せます。
なお、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」は2003年より実施している日本庭園ランキングにて、当館の庭を日本一に認定しています。
- 公益財団法人 令和5年3月末貸借対照表
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