西田俊英 Nishida Shunei プシュカールの老人平成7年(1995) 217.0×172.0 cm 作者が文化庁の海外研修でインドに滞在した折、プシュカールという小さな村で出会った長老をモデルに描いたもの。インドの風土とそこに暮らす人間とが渾然一体となって描かれており、単なる人物画にとどまらないスケールの大きな作品といえよう。 西田俊英 昭和28年(1953)~ 三重県に生まれる。はじめ油絵を学ぶが、高校卒業後日本画へ転向。昭和50年、武蔵野美術大学日本画科在学中に院展初入選。卒業後、奥村土牛、塩出英雄に師事。平成7年、《プシュカールの老人》が第1回足立美術館賞を受賞。以後も院展で受賞を重ね、10年に同人となる。人物画や花鳥画など、様々な題材で抒情豊かな作品を発表している。