日本画あれこれ しみじみと楽しむ美の世界
会期: 2026年6月1日(月)~8月30日(日)
日本画では、歴史的な場面を描いた作品や宗教画、物語を題材にしたものなど、鑑賞する側の知識がなければやや理解が難しい画題があります。その一方、豊かな自然や身近な動物、美しい女性像といった明快な画題もあり、日常的な光景であっても、画家たちは独自の視点と表現で対象をとらえ、洗練された作品を描き出しています。
本展では、日本画の多彩な表現を楽しみながらご覧いただけるよう、より親しみやすい題材を取り上げた作品を中心に展示します。展示室には、愛らしい姿を見せる犬や猫、可憐な佇まいの女性像、また四季折々の花々と戯れる鳥たちなど、ほほえましく親しみを感じる作品が並びます。近代日本画家たちの名品をとおして、日本画の美の世界をじっくりとご覧ください。
主な出品作品
上村松園「娘深雪」 竹内栖鳳「爐邊」 橋本関雪「唐犬図」 榊原紫峰「青梅」
伊東深水「ペルシャ猫」 鏑木清方「紅」 山元春挙「瑞祥」 富岡鉄斎「群僊祝壽図」
土田麦僊「黄蜀葵」 結城素明「畳嶺蔵雲」

大正7年