乾坤輝く|横山大観
Exhibition
秋季特別展 Autumn Exhibition 2026
大展示室

侍-日本画の革新に挑んだ7人-

会期: 2026年8月31日(月)~11月30日(月)

明治以降、日本画壇には新時代にふさわしい絵画の創造を志す画家たちが登場しました。横山大観は先進的な作品を次々と生み出し、竹内栖鳳は円山四条派の伝統を継承しつつ、西洋画の技法を取り入れた新たな表現を追求するなど、それぞれ画壇に新風を吹き込みました。また、菱田春草は大観とともに革新に取り組み、川合玉堂、橋本関雪、伊東深水は官展において各分野で高く評価されました。さらに川端龍子は会場芸術の理念を掲げ、意欲的かつ大胆な作品を発表しました。彼らは日本画の革新に挑んだ、まさに“近代のサムライ”と呼ぶにふさわしい存在です。
本展では、当館を代表する上記7名の作品をご紹介します。画壇の改革者たちが遺した名作の数々を、どうぞ心ゆくまでご堪能ください。

主な出品作品

横山大観「乾坤輝く」「春風秋雨」 竹内栖鳳「雨霽」
橋本関雪「夏夕」「雨後之朝」 川端龍子「獻華」「創夜」 
川合玉堂「春雨」 菱田春草「猫梅」 伊東深水「爽涼」

菱田春草「猫梅」
明治39年
大観室
併催

秋の横山大観コレクション選

会期: 2026年8月31日(月)~11月30日(月)

朝夕の山の情景を墨一色で表した「朝嶺」「暮嶽」、空と海を二分した大胆な構図が特徴の「海潮四題・冬」、川沿いに立つ真紅のモミジを描いた「紅葉」など、当館の大観コレクションの名品の数々をご紹介します。

主な出品作品

「紅葉」「朝嶺」「暮嶽」「霊峰四趣・夏」「雨聲」「夏之夜」

横山大観「紅葉」
昭和6年
小展示室
併催

シュールな日本画

会期: 2026年8月31日(月)~11月30日(月)

画家たちの独特な視点で描き出された日本画をご紹介します。日常の中でも見逃してしまうような一場面や、画題としてはあまり取り上げられない場面を描いたものなど、少しおかしみを感じる日本画をご覧ください。

主な出品作品

横山大観「壽」 竹内栖鳳「五月晴」 西山翠嶂「柘榴」
橋本関雪「雄牛図」 榊原紫峰「桃花図」

竹内栖鳳「五月晴」
昭和9年