川上四郎 Kawakami Shiro 裏の畑年代不詳 45.5×53.0 cm 大人たちが農作業をしている畑の脇道を、元気いっぱいに走り回る子どもたちの姿。うしろでその様子を眺めているのは子どもたちの父親だろうか。ある秋の日常の一場面が細部まで描かれ、懐かしさを感じる作品である。 川上四郎 明治22年(1889)~ 昭和58年(1983) 新潟県に生まれる。東京美術学校西洋画科へ進学し、卒業後は、中学校の図画教師をつとめる。その後、児童雑誌社のコドモ社に入社。『童話』が創刊されると表紙絵、口絵、挿絵などを担当し、人気を得た。昭和2年には日本童画家協会の創立に参加。田畑や山川を背景とした子どもたちの姿を好んで描き、心和む画風を確立した。