手塚雄二 Tezuka Yuji 月明那智平成22年(2010) 204.7×168.7 cm 信仰の対象とされた那智の滝が月の光に照らされて美しく輝いている。画面からは、画家の自然に対する真摯な姿勢や鋭い感性がうかがえる。緻密な描写と独自の色彩表現が美しい一作である。 手塚雄二 昭和28年(1953)~ 神奈川県に生まれる。昭和54年、東京藝術大学美術学部在学中に院展に初入選を果たす。その後、3年連続で日本美術院賞を受賞するなど、院展で頭角を現す。平成4年には若くして同人に推挙。その後も院展、各グループ展、個展への出品を精力的に行う。繊細で奥深い色彩と大胆な構図を併せ持つ作品は、多くの人を魅了している。