Gardens

日本庭園

庭園もまた一幅の絵画。
ようこそ、風雅なる名園の世界へ

日々刻々と変化する庭園の眺めは、一期一会の美しさに満ちあふれています。
創設者足立全康は「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもと、
91歳で亡くなるまで、庭造りに心血を注ぎました。
枯山水庭をはじめ、5万坪に及ぶ多様な庭園は、四季折々にさまざまな表情を醸出し、
借景の自然の山々との調和はまさに生きた日本画ともいえるでしょう。

庭園写真

庭園写真がご覧いただけます。

1
2
3
4
5
6
7

庭園写真

庭園写真がご覧いただけます。

  • 1枯山水庭
  • 2苔 庭
  • 3白砂青松庭
  • 4池 庭
  • 5亀鶴の滝
  • 6生の額絵
  • 7生の掛軸

自然の山々と人工の庭園との調和が美しい足立美術館の主庭です。
雨上がりの一瞬の情景です。画面の左側には虹がかり、庭園には光がさし、借景の山々は徐々に紅葉を始めています。
色彩の美しさを感じていただけることでしょう。

枯山水庭の石組です。中央に配置されている三つの立石は峻厳な山をあらわし、そこから流れ落ちる滝水はやがて、手前に広がる白砂へと流れ込む。
大自然がもつ深遠な風趣を枯山水という伝統的な手法により表現しています。

杉苔を中心とした苔が穏やかな曲線を描き、簡素な美しさを表現しています。
京風の雅な庭園です。

苔庭の赤松はすべて斜めに植栽されています。
これは、山の斜面に生まれ、成長してきたものを平坦な地に垂直に植えるということは、
樹木にとって大変な苦痛になるという設計者の考えによるものです。

横山大観の名作「白沙青松」をモチーフに、足立全康が心血を注いでつくった庭園です。
なだらかな白砂の丘陵に大小の松をリズミカルに配置しており、大観の絵画世界を見事に表現しています。

庭の奥には滝口が築かれ、その水が渓谷を流れるかのように曲折しながら、手前の大きな池へと注いでいます。
石は鳥取県名産の佐治石。池を挟んで右側には黒松、左側には赤松が植栽されています。

水面に映る光と影が、見る人のこころにやすらぎを与えてくれる秋の池庭です。
正面には煎茶室「清風」があり、大小の木々や石組と相まって格調高い風情を見せます。

雪が降り、静寂の世界に包まれた池庭です。
水量豊かに湧き出す水は、水温が安定しているため、冬でも鯉は冬眠することなく悠々と泳いでいます。

亀鶴の滝は、横山大観の≪那智乃瀧≫(当館蔵)をイメージして、借景となっている亀鶴山に開瀑した人工の滝です。
岩肌から15mの滝が流れています。大観作品を庭園で表現するという発想は、まさに当館ならではといえるでしょう。

「庭園も一幅の絵画である」という、創設者足立全康のことばどおり、館内の窓枠をそのまま額縁に見立てた生の額絵です。
四季のうつろい、光の陰影とともに変化する、自然による生きた絵画です。

生の掛軸です。壁がくりぬかれ、その向こうにある庭園をご覧いただけるようになっています。
あたかも一幅の山水画が掛かっているかのように、しかも掛け替える必要もなく、季節や時間による変化をお楽しみいただけます。