雨霽|竹内栖鳳
春季特別展/2015 Spring Exhibition 終了しました。
京都画壇の両雄
竹内栖鳳と橋本関雪
2015年3月1日(日)~5月31日(日)
京都画壇を代表する日本画家、竹内栖鳳と橋本関雪の二人による展覧会を開催いたします。
栖鳳(1864~1942)は京都に生まれ、円山四条派の伝統的写生を基本としながらも、その中に西洋画の写実性を取り入れた新画法を生み出しました。文展開設の際には審査員を務め、以後官展を中心に多くの名作を発表。また、画塾竹杖会を主宰するなど後進の育成にも熱心に取り組み、京都画壇を代表する大家として長く活躍しました。一方、関雪(1883~1945)は、四条派を学び、一時は栖鳳に師事しますが後に離れ、孤高の中でその天分を大きく伸ばします。作品の多くは中国の古典に想を得たものであり、高い精神性を示す独自の画境を展開、また昭和に入ってからは動物画の名品を多く残しました。
本展では、同時代の京都でそれぞれの道を切り拓いて活躍した画家、栖鳳と関雪の作品をご紹介いたします。近代京都画壇を華やかに彩った二人の巨匠による名画の数々をお楽しみください。
■ 主な出品作品栖鳳(1864~1942)は京都に生まれ、円山四条派の伝統的写生を基本としながらも、その中に西洋画の写実性を取り入れた新画法を生み出しました。文展開設の際には審査員を務め、以後官展を中心に多くの名作を発表。また、画塾竹杖会を主宰するなど後進の育成にも熱心に取り組み、京都画壇を代表する大家として長く活躍しました。一方、関雪(1883~1945)は、四条派を学び、一時は栖鳳に師事しますが後に離れ、孤高の中でその天分を大きく伸ばします。作品の多くは中国の古典に想を得たものであり、高い精神性を示す独自の画境を展開、また昭和に入ってからは動物画の名品を多く残しました。
本展では、同時代の京都でそれぞれの道を切り拓いて活躍した画家、栖鳳と関雪の作品をご紹介いたします。近代京都画壇を華やかに彩った二人の巨匠による名画の数々をお楽しみください。
竹内栖鳳「江南春寺静」「魚肥山果熟」「瀑布」「雨霽」「宿鴨宿鴉」
橋本関雪「遅日」「訪隠図」「玄猿図」「雨後之夕」「唐犬図」
橋本関雪「唐犬図」昭和16年頃
~日本画の登場人物になって~
絵の中をさまよう
雄大にそびえる山々、郷愁を誘う田舎の町並み、空想の世界など、様々な景観が描かれた日本画を展示いたします。作品の中に迷い込んだ気分になって、あるいは登場人物の視点に立って、じっくりとその風景をお楽しみください。
■ 主な出品作品富岡鉄斎「淵明藍輿図」 横山大観「山嶽之朝」 山元春挙「瑞祥」
川合玉堂「湖畔の雪」 今村紫紅「俵藤太物語絵」 前田青邨「山路之秋」
山元春挙「瑞祥」昭和6年
春の特別展示
横山大観名品選
神々しく雄大な富士が描かれた六曲一双の屏風「神州第一峰」をはじめ、「寒江暮雪」や「夜桜」などの名品を展示いたします。大観が描き出す豊かな自然と四季の情景をお楽しみください。
■ 主な出品作品横山大観「麗日」「神州第一峰」「漁村曙」「漁火」「夜桜」「風蕭々兮易水寒」
横山大観「麗日」昭和14年